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歴史は動かない⑪ 最終回

本日の顧問は浪速のモーツアルト、最高顧問キダ・タロー!
そんな訳で、この連載も今回で最後。優勝国を導きだしました。
その前に、まずは両試合に海抜0Mで、楽しい試合が見れそうな準決勝考察。

『イングランド×スイス』
W杯は、過去18大会で、僅か7ヶ国しか優勝していないのは有名な話。
そしてどの国も勿論、初優勝した時があって、またそこにもある一定の法則が。

1930 ウルグアイ(自国開催)
1934 イタリア(自国開催)
1954 西ドイツ(相手がハンガリーで、どちらが勝っても初優勝)
1958 ブラジル(相手は開催国スウェーデンだったが、どちらが勝っても初優勝)
※唯一、欧州開催で南米が優勝した大会も、
まだ欧州の強国諸国には、戦争の爪跡が残っていたからだとされている。
1966 イングランド(相手は優勝経験国の西ドイツだったが自国開催)
1978 アルゼンチン(自国開催)
1998 フランス(相手は優勝経験国のブラジルだったが自国開催)

要するにW杯はEUROとは違って、初優勝に女神が寛大ではない。
優勝する為には自国開催もしくは、相手も初優勝がかかっている時かしかあり得ない。
逆に言えば、初優勝を目指して準優勝に終った国々は、
それらのデータにことごとく跳ね返されている。そのデータは下記。

1930 アルゼンチン(相手がウルグアイで自国開催)
1934 チェコスロバキア(相手がイタリアで自国開催)
1938 ハンガリー(相手が優勝経験国のイタリア)
1950 ブラジル(相手が優勝経験国のウルグアイ)
1962 チェコスロバキア(相手が優勝経験国のブラジル)
1974 オランダ(相手が優勝経験国な上に西ドイツで自国開催)
1978 オランダ(相手がアルゼンチンで自国開催)

そんな訳で、仮にスイスが勝ったとしても、
相手はドイツかイタリアと優勝経験国なので、準優勝で終っちゃう。
そうだとしても、スイスは奇跡を起こすのか?
残念ながら、自国開催でも無く、優勝経験国でもない国が決勝まで進んだのは、
1962年のチェコスロバキアまで遡る事に・・・残念ながらスイスはここまで。
イングランドが決勝進出!

『ドイツ×イタリア』
これは大国同士の対戦!
過去、W杯での直接対決を見てみました。
1962 GL ドイツ0-0イタリア
1970 準決勝 西ドイツ3-4イタリア
1978 2次GL 西ドイツ0-0イタリア
1982 決勝 西ドイツ1-3イタリア
2006 準決勝 ドイツ0-2イタリア

一目瞭然でしょう。
あのゲルマン魂で勝負強いイメージのあるドイツに1度たりとも負けていません。

そもそも、イタリア人は小柄で、ドイツ人はごつい!
そんなイタリア人が、ドイツなど屈強な隣国に勝つためにはどうすれば?ってのが、
あの守備戦術カテナチオを産んだと言われたりしてます。

ブラジルとアルゼンチンというサッカー大国に挟まれた国、
パラグアイも同じく守備の強い国として有名なのも、同じ理屈。
要するに、ライバルである隣国に勝つって事は、この上ない歓びで、
この相性は、長い歴史が作った相性。
イタリアの決勝進出!

続いて3決と決勝の考察。

3位決定戦
『スイス×ドイツ』
優勝を目標にしていた国は、準決勝で敗れた事のショックが尾を引くのか、
伏兵が3位決定戦を勝つのは珍しくはありません・・・と思いましたが、
そないに根拠のあるデータは見つからず。
ドイツの2大会連続3位となりそうです。

決勝
『イングランド×イタリア』
イングランドが1966年以来の優勝を果たすのか?
はたまたイタリアが連覇をするのか?
ここまで来たら、もう標高なんて関係無し。

1990 3位決定戦 イングランド1-2イタリア

一応、過去のW杯の対戦では、イタリアが勝利してましたが、
この連載の9回目で書いた通り、今回はイタリアの優勝は無い。
なので、結論は自ずとイングランドの優勝!
ただ今大会決勝の見所として、
ファビオ・カッペロ×マルチェロ・リッピだと言う事で、
最後まで見るものを飽きさせない楽しいW杯になるのは間違いないでしょう。
ワールドカップ期間、毎日通ってください♪

今夜の放送
①19:00 特番 『中田英寿×本田圭祐』 対談!
②21:00 ガンバTV~青と黒
③21:15 情熱大陸 必見ヌード!

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